Naruyoshi Kikuchi
ワタシは日本ジャズ史上最も新宿ピットインの近くに住んでいる(であろうと思われる。小走りすれば5分で到着します)ジャズメンで、日本ジャズ史上最も新宿ピットイン前を日常的(ほぼ365日)に通過し、たまにチラ寄りした時など、やれ煎餅だ団子だと差し入れたりしている、つまりは単なるご近所さんでもあるのですが、不徳の致す所、あまり人からバンドに誘ってもらえず、肝心要の演奏の方は、気がつけばワンシーズンに一回出るか出ないか。といった有様になってしまいました。これではいかん。若い頃、世間がバブル経済に浮かれていたあの時代なんかは、朝の部、昼の部、夜の部制覇。というグランドスラムみたいな事になり、ピットインで三食昼寝つき。なんて日さえ珍しく無かった、完全ピットイン育ちなのに(ワタシはピットイン以外のジャズクラブにレギュラーで出た事は一度も有りません)、このままでは本当に単なるご近所さん、もしくは床屋に来ても頭は刈らない冷やかし床屋談義の常連になってしまう。
という訳で思い立ち、一年にいっぺんは必ず3デイズをやらせて貰う。という事にしまして、今年で4年目になりました。毎度毎度のご盛況、誠に有り難く思っております。
毎年毎年「今年は誰と何しようかな?」などとワクワクしているのですが、結局毎年おんなじです。ワタシが(この世界のイロハを教えてくれた)師匠と呼べる唯一の人物である山下洋輔、ワタシが(公私にわたる、男として、ジャズメンとしての)先輩と呼べる南博、ワタシが(我が国のジャズシーン。という、ある種の激戦区というフォーカスの中で)唯一戦友と呼べる大友良英、とのデュエットは、彼等が逃げ出すかクタバリでもしない限り、ワタシは一生止めないでしょう。ひょっとしたらやる曲もずっと同じかも知れない。これはちょっとした、ワタシの中に発生した伝統であり、テメエの内部に伝統が生じるという現象に関する表現行為と言えるでしょう。今年もよろしくお願いします。という台詞は、一般的には年に一度ですが、双子座でAB型のワタシには年に二度なのです。今年もよろしくお願いします。
菊地成孔
菊地成孔 3DAYS
9月14日(日) 15日(月) 16日(火) 開場19:30 開演20:00
前売¥4,500 当日¥5,000 Pコード:300-433
◎8/10より、チケットぴあ、新宿ピットイン(AM11時
より、店頭販売のみ)にて前売り開始。
※ 発売開始日に限り、各日お一人様2枚まで。
14日 デュオ with
大友良英
菊地成孔(Sax)大友良英(G)
15日 デュオ with 南 博
菊地成孔(Sax)南 博(P)
16日 デュオ with 山下洋輔
菊地成孔(Sax)山下洋輔(P)
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