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闘病と演奏活動の報告です

皆様に、抗がん剤の投与を始めて三ヶ月後の定期検診の結果を申し上げます。
先日の定期検診の結果、癌の進行は止まっているようで
大きくもならず、小さくもならずとのことでした。
まずは良かったです。

演奏活動も皆様の応援のお陰で少しずつではありますが、
退院後に体調を見極めて上で少しずつ始めております。

大まかでございますがざっと書き記しておきます。
退院前のことになりますが、8月28日(金)に新宿ピットインにおいて新しいピアノのお披露目を記念したジョージ大塚さんとのスペシャルセッションが予定されていました。自ら新しいピアノを選定したこともあり病院に許可をもらっての外出でしたが、体調も不安定で満足に歩ける状態でなかったためジョージ大塚さんのご厚意により冒頭に1曲だけソロを披露し、皆様の励ましを受け病院に戻りました。この日のメンバーはジョージ大塚(Ds)、山口真文(Sax)、岡崎好朗(Tp)、池尻洋史(B)それに、後輩の今泉正明(Pf)が助っ人に来ており辛島を励ます温かみのあるライブでした。

9月21日(月)22日(火)はお茶の水NARUにて早くから2日間のスペシャルライブが組まれており、まして退院後のライブと云うこともあって出演が危惧もされましたが、マスターの成田さんのご厚意により彼を励ます会として中止することもなく行われました。初日は池田 篤(Sax)、楠井五月(B)、小松伸之(Ds)、2日目はフロントに山口真文(Sax)さんのメンバーでした。退院後の本格的なライブと云うこともあって本人も慎重にならざるを得なかったですが、両日ともセカンドセット途中まで頑張り、後半は励ましに来ていただいたミュージシャンにステージを託し、成田さんに御礼を申し上げ退席しました。21日はオマサン(B)、高橋 徹(Ds)、岡崎好朗(Tp)、五十嵐一生(Tp)、松井宏樹(Sax)、板垣光弘(Pf)、坂崎拓也(B)、22日は日野皓正(Tp)、TOKU(Vo&Flh)、奥平真吾(Ds)、岡崎正典(Sax)、本田珠也(Ds)、中村恵介(Tp)、板垣光弘(Pf)等々による温かい演奏に感謝です。なかでも板垣君には師匠のサポートとして2日間付き合っていただきました。その後、10月15日(木)に新宿ピットインにてJ.MASTERSによるライブ、17日(土)は予てから依頼のあったJASMINE(Vo)のレコーディングに参加、26日(月)は吉祥寺のサムタイムにて自己のトリオに池田 篤(Sax)を加えてのライブ、31日(土)は1日だけの佐賀公演のため大事を取って前日に現地入り、鈴木央紹(Sax)とデュオコンサートでした。その後、11月16日(月)新宿ピットインにてJ.MASTERSのライブに続き、17日(火)からは久しぶりの旅に出かけました。旅の初日は地元の大分において日頃からお世話になっている「潮騒の宿 晴海(せいかい)」のラウンジにて友人たちの手による励ます会が催され、そこでソロピアノを披露、18日(水)は恒例の大分銀行でのお昼のロビーコンサート、19日(木)は博多にある老舗でもあり、馴染みのニューコンボにおいて原田迅明(Ds)、升井一郎(B)との旧友たちとのライブに、岩崎大輔(Pf)を始めとする多数の後輩が駆けつけてくれ後半はジャムセッションと化し、打ち上げに至るまで多いに盛り上がりました。先代の有田平八郎氏、現マスターの有田幹治氏に感謝です。翌20日(金)は春日町のギャラリー蔵にて励ます会に参加しこの一連の旅は終わりました。

4日間の小旅ではありましたが結構体力を消耗したのではないかと思います。幸いに体調も変わることなく何とか乗り切ることが出来ました。これも思うに抗がん剤の投与における間隔の妙であり、今回はそのような間隔の妙において多分に副作用も緩和されていたのだと思います。そうはいっても疲れは人一倍だったでしょうね。その後、25日は加藤アオイ(Vo)さんの銀座ヤマハホールにおけるコンサートに参加しました。

そして、26日から第2回目の抗がん剤治療が始まり今日に至っております。その間も厳しい現実は途切れることなく続いているのも事実です。しかしながら、体調は完璧ではなくとも授かった時間に、このような演奏を通して多くの方に励ましをいただく事のありがたさは勿論のこと、自身ピアノを弾くことにより疾患で苦しむ方々への励ましになればと思う気持ちも、彼をピアノに向かわせる、がんばろうというモチベーションになっているようです。お互いに感謝の意を忘れずに頑張ろうと本人の気持ちをお伝えしておきます。

2015年12月5日付
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